ケンジ制作記8 (ちあり)

こんにちは、まつもと演劇工場5期生のちありです。

工場参加は今年で2年目。
舞台の上手(かみて)と下手(しもて)も知らなかった演劇初心者のわたくしが、今年もこうして5期生としてまたブログを書いているなんて、なんだかとても感慨深いです。

去年の今ごろは自分の立ち位置も見えず、先輩に「今私たちは山の何合目あたりにいるのですか?」とお聞きしたら「今どこにいたって、公演には頂上に立つのよ!!」と言われ…。仕事との両立も難しく、どこに向かっているのかも分からず、とにかく不安な毎日を過ごしていたことを思い出します。

今期は2年目だからか、稽古の進行が速いせいか、はたまた「宮沢賢治」という、ある意味身近な(でもそれゆえやっかいな)モチーフがあるおかげか…
大変ながらも、みんなでモノを作り上げていく歓びや楽しさを実感できている気がします。

カタチやコトバだけにとどまらない感情や想いを、なんとか表現にしてみたい、
でも思い通りにならない身体や声を抱えながら。

工場長の加藤さんに時におこられ叱られ(苦笑)叱咤激励(?)され、演出助手の板部さんや制作スタッフの牛山さん、草野さんはじめ多くのスタッフさんたちに支えられながら、なんとかやってきています(みなさん、いつもありがとうございますー)

もどかしい自分に日々向き合っていると、プロのすごさをあらためて感じることも多く。動きが入り、音が入り、歌が入って世界がどんどん重なり広がっていく様は魔法のようで。そんな場面に立ち会えている幸せをかみしめています。

音や歌、身体(動き)の持つパワーにひっぱられる面白さも、新鮮な驚きに満ちています♪

そして今回、主にブログを執筆しているのは参加1年目のメンバーなのですが、彼らのまじめさやひたむきさ、演劇にかける情熱に胸が熱くなることもしばしば。(みんなほんとにすごいのです!)たくさんの勇気とやる気をもらっています。

ものがたりの豊かさを、どうか届けられますように。祈るような気持ちで稽古に臨む今日この頃です。

…なんだかとりとめのない話になってきたのでこのへんで。

ここまで読んでくださったみなさま、わたしたちの「宮沢賢治」を、表現に向かう軌跡の瞬間を、共有しともに創造する劇場へ、ぜひお越しください♡

(ちあり)


まつもと演劇工場メンバーによる「ケンジ制作記」です。
ケンジ旅行記についての詳細は「公演情報」ページをご参照ください。

まつもと演劇工場5期生・作品『ケンジ旅行記ー道々の劇場ー』

2017年1月23日