まつもと市民芸術館を拠点に、松本市民を中心とした一般参加者とプロのアーティストが約半年間、様々なワークショップや稽古を通して共に考え、悩み、発見しながら演劇作品を創作するプロジェクトです。

大量生産をする工場ではなく、手仕事で一つ一つ作り上げるいわば工房ギルドのような場で、私たちの劇場表現を生み出します。平成23年度0期より始動し、多くの方のご参加・ご協力により本年度で7年目6期を向かえました。

『ミステリヤ・ブッフ』上演にあたり

本作は、1917年に起こったロシア革命(十月革命)の1周年を祝うため当時描かれた祝祭劇です。聖書の伝説をモチーフにロシア革命を洪水にたとえた物語で、1918年にロシアで初演されました。

ロシア アバンギャルド(ロシア革命の前後に行われた芸術運動)の代表として知られる、作者のウラジーミル・マヤコフスキーは、『ミステリヤ・ブッフ』についてこう書いています。

『ミステリヤ・ブッフ』は確かな道、革命の道であるが、今日脚光を浴びている人物もいつかは忘れられ、幾百万人の意志の波も半世紀後には遠くに押し寄せられているとも限らない。
(略)
将来『ミステリヤ・ブッフ』を手がける者は、各々内容を手に入れ、自分たちの時代に合わせて身近なもの、新しいものに作り変えてほしい。

わたしたちは本作を、劇場とは表現とは他者とはということを探りながら新たな表現や劇場を探し求める“道”として捉えました。

つまり、こういう事です!

今作も、松本市内外から集った年齢も生活環境も異なるメンバーが上演に挑みます。
わたしたちと巡る劇場への旅を、皆さんもさあご一緒に!

チラシ、ファクトリー通信

ファクトリー通信
まつもと演劇工場では、毎年公演前にメンバー自身による編集によって「ファクトリー通信」を発行しています。ファクトリー通信編集部からのメッセージ

七年目の工場。六期の作品は、いつの時代の何処か遠くにあっても「たった今」を照射し刺激するカーニバルを想像していた。
「神秘的な道化劇」「明るい闇」「真面目な嘘」。そんな意味をもつ原作から、「ともかく新しいものを!」というスローガンを盗み出し、「ボクたちの劇場」を夢みて出発した終わりのない旅のお伴にした訳です。

モチーフの一つに、襲い掛かる大洪水から逃げる為、人間が考え出した方舟があるが、ボクはむしろ舟に乗れない追放された人や動物に思いを馳せます。そこで絶滅し以後伝説上の存在となったユニコーンは、今何処で何をしているのだろう?

まつもと演劇工場シアターファクトリー
工場長 加藤 直

あらすじ

「革命」という名の大洪水に飲みこまれた地球に生き残ったミギレイでウスギタナイ連中。彼らは急造りの方舟に乗り込み、約束の地を目指して船出する。船の中では威張りちらす王様が食べ物を一人占めするやらのてんやわんや。やがて彼らは地獄で悪魔を怖がらせ、天国で神サマをこきおろしたあげく、来るべき希望の場所にたどりつく……

ミステリヤ・ニッキ

まつもと演劇工場メンバーを中心に、公演に対する想いをそれぞれの観点から綴った「ミステリヤ・ニッキ」を連載! ぜひご覧下さい!

【関連企画】加藤直×菊地徹さんトークイベント!(開催終了)

まつもと演劇工場 工場長の直さんと、栞日オーナー・菊地 徹さんが「松本と○○」をテーマに、<松本>で出会った、異なる分野で活躍する二人の対談!
互いへの質問を通して、それぞれの松本というマチとの出合い、魅力、課題やまつもと市民芸術館との関わりなどについて語り合い、発見し合いたいと思います。多くのご参加、お待ちしております!

本イベントは終了しました。
イベントレポート

【レポート】加藤直さんと菊地徹さんのトークイベント開催しました!

2018年3月9日

【関連企画】加藤直さん×菊地徹さんトークイベント開催!

2018年2月2日

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まつもと演劇工場6期生・作品『ミステリヤ・ブッフ』

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作品情報

まつもと演劇工場6期生・作品『ミステリヤ・ブッフ』

出演:まつもと演劇工場6期生 / 片岡正二郎

原作:ウラジーミル・マヤコフスキー
台本・構成・演出:加藤 直
音楽:林 光、萩 京子
美術:島 次郎
照明:成瀬一裕
音響:久保田 肇
衣裳:太田雅公
振付:山田うん
パーカッション指導:関根真理
演出助手:板部 文
舞台監督:粂井靖啓
宣伝美術:梅川 茜、寺下健太
制作:牛山直美、草野広樹
プロデューサー:小川知子
監修:串田和美(まつもと市民芸術館・芸術監督)

まつもと演劇工場6期生(50音順)

吾平、泉 千種、伊藤暖起、伊藤延子、牛様、絵美夏、小川紗夜、おのゆり、小泉香瑠、小林貴恵、近藤花苗、齋藤結衣、末次由樹、菅沼旭人、髙木美羽、髙浪愛弓、長崎武治、成田明加、幅谷恵理、堀田康平、みね、Meg、吉澤千愛理

まつもと市民芸術館 公式サイトもあわせてご参照ください
https://www.mpac.jp/event/drama/23629.html

公演情報

日程 2018年03月17日(土)、03月18日(日)
会場 まつもと市民芸術館
小ホール
開演 17日(土)15時開演/19時開演
18日(日)14時開演
全3回公演
(開場は開演の30分前)
チケット料金
  • 前売り(全席自由・税込)一般:1,500円 U18:1,000円
  • 当日(全席自由・税込)一般:1,700円 U18:1,200円

※未就学児入場不可
※U18(18歳以下)は当日年齢確認証提示

チケット発売日 2018年01月20日(土)
プレイガイド まつもと市民芸術館チケットセンター(10:00~18:00)
[電 話]0263-33-2200
[窓 口]まつもと市民芸術館1階
[WEB]芸術館チケットクラブ (24時間受付・要事前会員登録)
→「芸術館チケットクラブ」に登録いただくと、最新の情報をメールマガジンでお届けします。※車椅子または補助犬を伴ってご入場の方は、チケットご購入時にまつもと市民芸術館チケットセンターまでお知らせください。
お問い合わせ まつもと市民芸術館 TEL.0263-33-3800 FAX.0263-33-3830

チケットのご購入

まつもと演劇工場の本公演チケットは、まつもと市民芸術館チケットセンターにてご購入いただけます。

芸術館チケットカウンターでの直接ご購入のほか、お電話でのご予約、インターネットによる予約販売も賜っております。

まつもと市民芸術館 チケット情報ページ
http://www.mpac.jp/ticket

まつもと市民芸術館 よくあるご質問ページ
http://www.mpac.jp/faq

まつもと演劇工場参加メンバーによるチケットの手売り販売も行っております。
お知り合いに演劇工場の参加メンバーがいらっしゃいましたら、ぜひご一報ください!

【お問い合わせ先】
まつもと市民芸術館チケットセンター
〒390-0815 長野県松本市深志3-10-1
TEL 0263-33-2200(10:00~18:00) FAX 0263-33-3830

主催:一般財団法人松本市芸術文化振興財団
後援:松本市、松本市教育委員会
助成:一般財団法人地域創造
企画制作:まつもと市民芸術館
松本市市制施行110周年記念

(本文の一部は、土曜社発行「ミステリヤ・ブッフ」より引用・脚色させていただきました)