2015年10月31日と11月1日にかけて、二日間の日程で「オープンファクトリー」が開催されました。
オープンファクトリーとは演劇工場のメンバーとワークショップの参加者を交えて演劇体験をしてみようという試みです。
ワークショップの参加者は現役の演劇部である学生さんや、かつて演劇部に所属していた方、そして前期演劇工場のメンバーも参加して、普段とは少し違った賑やかな声がスタジオに響きました。
一日目は 工場長の直さんから劇場についてと、工場のメンバーによる身体を使ったワークショップ。
直さんいわく『「たとえば こんなふうに お芝居を創ってみると」という題名がついてるんだからつくらないとしょうがない』——というわけで、 二日目のおわりには自分たちでつくったお芝居を皆に披露することに。
他者がそこに いるから私がいる
誰かがそこに いてみているから私がいる
他者がそこに いなければ私はいない
誰かがそこに いてみているから私がいる
他者がそこに いなければ私はいない
演劇というのは 他者を必要としている
あるいは 他者をつくり出す
二日目は発表へ向けてのつくりこみ。発表は各チームに分かれて行います。1チームは3から5人。当日に思わぬ変更があったりで、これがまさに人対人のやりとり、演劇の醍醐味なのかもしれません。
かつてあれほど人々を驚かせた鬼は
いったいどこに消えたのだろう
鬼は劇場にいるのではないか
いったいどこに消えたのだろう
鬼は劇場にいるのではないか
ワークショップ終了後、あれは良かった、悪かった、あんな事を知らなかった、色々な事を思いました。たぶん、「良くやった」より「ああすれば良かった」の方がほんのすこし強いかもしれません。 おそらく参加された方もそうではないでしょうか。
この両日は松本市内も演劇祭で、市内そこかしこに舞台が出来上がっていました。 私たちが劇場を探す理由が、少し見えたかもしれません。
(ゆたか)